団体信用生命保険とは
不動産投資を始めようと考えている方の中には、自分がケガや病気で働けなくなっ
たとき購入した物件のローンが問題なく払えるか不安という方もいるでしょう。
そのような方の不安を解消する要素としてあげられるのが、団体信用生命保険で
す。
この団体信用生命保険は、通称「団信」と言われています。
そもそも不動産投資のローンが返済できなくなったとき、困るのは自分だけだと思
っていませんか？
ですが自分だけの問題ではなく、債権者がローンの返済ができないと金融機関も困
るのです。
そこで金融機関側はリスクを減らすために、団信に加入してほしいと考えていま
す。
ここで問題になるのが、実際に団信に加入することでどのようなメリットが得られ
るのかという点です。
団体信用生命保険のメリットとは？
団体信用生命保険というのは、住宅ローンを組む際に加入する保険のこと。
ローンの返済中に死亡もしくは高度の障害状態になったとき、残りの住宅ローンが
免除される仕組みになっています。
この仕組みがあることで、債権者側と金融機関の双方がリスクに備えることにつな
がるのです。
具体的には債権者が死亡もしくは高度障害状態になったとき、残りの住宅ローンの
残高相当の保険金が下りるというものです。
保険金を利用して住宅ローンの残高をすべて返済できるので、ローンを組んだ人に
何かあっても残された家族が借金を負う心配もありません。
また保険と聞くと、受取人は家族や子供などというように設定できるというイメー
ジを持っている方もいます。
しかし団体信用生命保険の場合には、受取人は住宅ローンを組んだ金融機関です。
金融機関側は保険金という形で残りの住宅ローンの残高分のお金が受け取れるの
で、確実にローンで貸したお金を回収することが可能なのです。
団体信用生命保険しくみ
実際に不動産投資を始めようと思っているのであれば、団体信用生命保険の仕組み
を覚えておきましょう。
住宅ローンが支払えなくなったリスクに備える団信だからこそ、仕組みを理解した
うえで加入することが大切です。
また金融機関によっては、住宅ローンを組むときに加入を条件としているケースも
あるので注意しましょう。
団体信用生命保険に加入するなら、毎月の保険料の負担が気になるという方もいる
かもしれません。
通常の生命保険に加入したのであれば、毎月の保険料を本人やその家族が負担しま
す。
しかし団信の場合には、保険料の負担は住宅ローンを組む金融機関側が負担してく
れます。
追加でお金を支払う必要はないので安心して加入することができます。
金融機関側が負担するといっても、実質的には住宅ローンの金利の中に団信の保険
料分は上乗せされています。
このような形式になっているからこそ、団体信用生命保険の保険料というのは住宅
ローンの残高に応じて変動する仕組みになっています。
ただし長期固定金利であるフラット35を利用するなら、保険料は自己負担になって
いるので注意しましょう。
団体信用生命保険のデメリットが？
万が一のリスクに備えられる団信ですが、デメリットについて確認しておくことも
欠かせません。
デメリットの1つとして注意が必要なのが、相続税の問題です。
住宅ローンの残高があるケースだと、マイナスの財産があると扱われて相続税が節
税できる可能性もあります。
しかし保険料で住宅ローンの残高が支払われて0になると、相続税が割高になって
しまうかもしれません。
このようなデメリットなどの特徴も踏まえて考えることで、より良い形で不動産投
資と住宅ローンを検討していくことにもつながります。
団体信用生命保険に加入前に気を付けるポイント
不動産投資を始めるときの住宅ローンで団信に加入するメリットの1つが、生命保
険代わりになるという点です。
団信に加入しておくことで、不動産投資用の物件のローンが残っていても自分に何
かあったときは完済した状態で家族に残せます。
家族はローンが残っていない収益物件があることで、家賃収入を生活費にすること
ができるのです。
また残された家族は、収益物件があっても不動産投資をしたくないということもあ
るかもしれません。
そのような場合には、不動産投資をするのではなく収益物件を売却して現金を得る
というのも1つの手です。
実際に投資用の物件を買って団信に加入し、生命保険代わりとして使いたいなら注
意しなければならない点があります。
その注意点の1つが、今加入している生命保険を見直すという点です。
注意が必要なのが、加入している生命保険と補償内容が重複する可能性がありま
す。
重複しても問題はないと思う方もいるかもしれませんが重複箇所を無くすことで、
現在の生命保険料の節約もできるのです。
団信に加入して生命保険を見直すことで、他にもメリットがあります。
生命保険料の支払いの負担が減ることで、その分のお金を老後の貯蓄や趣味のお金
などにあてられます。
また考え方によっては住宅ローンの月々の返済額を増やすことで、返済期間を縮め
て利子を削減させるのも1つの手です。
ただし実際に生命保険を見直すといっても、どのような点に注目したらいいのかわ
からないという方もいるかもしれません。
そのような場合には、保険に詳しい方に相談して自分に合ったものを選べるように
しましょう。
人任せにせずに、自分で納得して選択できるようにすることが大切です。
まとめ
団体信用生命保険には大きなメリットがあります。
しかしそのメリットを効果的に活用するには仕組みを知っておく必要があります。
私も、不動産投資を考えていく中で色々な事を勉強しました。
私が皆さんに知ってほしい「競売不動産投資」はサラリーマンでも専業主婦の方で
も計画的にできる不動産投資です。
競売不動産投資の事を分かりやすく書いた本を出版しますので、是非読んでみてく
ださい。
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